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福井県ツアー報告 その3
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 11月2日は寝たのが朝の8時だったので、快適追及形睡眠重視派のオレだけど7時間睡眠で妥協して(笑)夕方、芹沢信治運転のジャニス号で初めての三国へと向かう。
 地方都市郊外を車で走っているとよく出合うのは、とんでもないセンスの巨大なパチンコ屋。福井県もその例外ではなかった。
 唖然としながらもさらに進むと見えてきました、三国の海が。
 オレは海辺の町で育ったせいか、海や湖や大きな川を見るとうれしくなるし、落ち着く。
 そんな海のそばにハウス・アム・メーアHAUS AM MEER(ドイツ語で「海の家」)の素敵な建物はありました。
 出迎えて下さったのはメーアの森岡千代子さん。「アーティストのためにここを作ったんです。」と。オレより年上だけど、素敵な女性。よい夜になる予感。
 ちょうど宇野さんたちジャブウがサウンドチェックの最中。去年一昨年とお世話になった鯖江のラグタイムのクロさんがが音響をやってくれてる。手弁当でかけつけてくれたとのこと。ありがたいなあ。

 今年は敦賀での「酔い町ライブ」が無くて寂しい思っていたところへ宇野さんの父上の訃報。オレのライブどころではないのが当然で、今年は「ブートレッガーズナイト」は無理とあきらめつつ、福井の日程は空けておいた。万が一の可能性があるかもと。
 9月30日、九州ツアー中のオレに宇野さんから「港町三国になんとか場所を確保!」とメール。感激でありました。

 ハウス・アム・メーア・ファミリーの温かい雰囲気。客席がじょじょに埋まっていく。木造りの空間も暖まってゆく。今年も「ブート・レッガーたちの夜」の幕が開く。
 トップバッターは敦賀出身で現在住む滋賀県長浜からかけつけてくれた26歳の平山健太。
 ルックスは決してお洒落ではないが(笑)サウンドはお洒落、そのお洒落さは決してオレの好みのタイプではないのだが、そんなオレの好みなど越えて、彼の演奏・・・歌、ギターは素晴らしく伝わってきた。
 無駄のないギターの音、その隙間にグルーヴが生まれる。オレと通じる姿勢。オレはあんなにうまくないけどね(笑)。
 でもそれよりなにより彼の歌に向かう姿勢が素敵だった。ラストの歌、聴いてて泣けそうでした。アンコールは当然だな。
 そして今年のジャブウはとても素敵でした。方丈さんのウッドベース、一年の間にすごくよくなったねえ!ヤブシタくんの生ピアノ、木造りの空間に実に気持ちよく(「センチメンタルジャーニー」のソロかっこよかった!)そこに乗っかる宇野さんのギターは相変わらずかっこよく、そして酔いどれ声は気持ちよく、オレも思わず「ワルティング・マチルダ・・・」と声を合わせる。
 こんないい夜、オレは喜んで音楽の女神様の奴隷となりましょう!
 「チンピラ」での方丈さんのパンディロと宇野さんのボンゴもご機嫌。「一片の音楽」を経て、最後はみんなでトム・ウェイツの「IN THE NEIGHBORHOOD」を大合唱。素敵なブートレッガーズ!
 メーアはレストランでありペンションであり、安心して打ち上がれる場所。
 ギターがアコーディオンが歌が流れ、夜明けに森岡さんとワインで乾杯。
またひとつ素敵な出逢いを感じた初めての三国の夜。
 
 翌日オレは宇野さんに連れられ、橋を歩いて渡り雄島を一周。まるで「もののけ姫」の世界そのままの原生林。日本海の海鳴り。
 オレは3年前の宇野さんとの初めての福井ツアーのことを思い出していた。
 まるでロードムービーのようなそれを、オレは新たに体験していると。そしてそれはまだまだここから続いてゆくのだと。
 そのことがとてもうれしく、そしてありがたかった。またここへと来よう。 
by teradamachi | 2008-11-07 00:25
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