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街の灯
 チャップリンの映画というのは今現在どのような評価なのだろう?
 故・淀川長治さんが爆笑問題と対談してるのを読んでふとそう思った。
 オレはことさら淀川さんのファンというわけではなかったがオレが子供の頃には「日曜洋画劇場」で淀川さんが毎週映画を紹介してくれたし、土曜の夜にラジオで淀川さんのやってた「ラジオ映画劇場」(のようなタイトルだったと思う。)とかもちょくちょく聴いた。なにしろ今と違って情報のない時代だったし、ビデオなんかあるわけないから、田舎の少年には淀川さんのような存在は大きかったのだな、と今になって気がついた。
 チャップリンは人間の生きてゆく上でのどうしようもない悲しさ、切なさ、そして残酷さ、そしてそれでもやっぱり生きてゆくことは素晴らしいんだということを描くために喜劇という方法論を選び「チャーリー」というキャラクターを自ら演じた監督であり役者であることに異論がある人はあまりいないと思うけど、オレは評論家でもなんでもないので見当違いのこと書いてたらごめんなさい。あくまでオレにとって、です。
 チャップリンの映画を最初に見たのは「ライムライト」。その淀川さんの解説の「日曜洋画劇場」で。ただ、それが小学校6年生だったのか、中学に上がってからなのかが思い出せない。で、確かなのは中高生時代にチャップリンの映画、長篇は「日洋」で短編、中編はNHKのフランキー堺さんの弁士によるもので8割がた観ることができたこと。なんだか忘れていたけれどオレはそれらのチャップリンの映画がとても好きだったんだな。でもほとんどの作品は一度ずつしか観ていない。「ライムライト」や「街の灯」はものすごく感動したし、まさに名作だと思うしもちろん好きなんだけれど、胸が痛むのが怖くて見返すことができないでいる弱虫なオレなのだ(笑)。そうゆう意味では長篇以前の「中編」である「キッド」は切ないところはあるけれど、そこまで胸が痛むことはないので2回観てる。チャップリンの長篇はすべて傑作だし、好きなんだけど、さっきの2作品以外はちょっとメッセージ性が強く出過ぎていているのがオレにはちょっと、と感じるところもある。なんて思いながら現在の自分が観たらどんな風に感じるのか知りたい気持ち満々のオレです(笑)。
 しかしあの時代に命をかけて「独裁者」を撮ったチャップリンさんの勇気には尊敬の一語しかないですね。そしてその作品でのチャップリンの二役は見事としか言いようがないですね。かっこいい、とあえて軽薄に言わせていただきます。
*これは明け方の4時頃に書いて送信しようとしたらサーバーがメンテナンス中。だったので。今投稿。
by teradamachi | 2006-10-04 13:45
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旅する歌唄い“寺田町”。 旅をつづけなくちゃ...