ずっと観続けてきた唐十郎率いる劇団『唐組』の芝居。気がつけば2年半ぶりになってしまいました。 昨年春に唐十郎さんが病に倒れられ、残りの劇団員で頑張って公演を続けている噂は聞いていましたが、こちらに移り住み、東京が少し遠くなったので、しばらくご無沙汰でしたが、今回の演目「鉛の兵隊」(もちろん唐十郎作品)は8年前に新宿の原っぱでの公演で初演を観て、非常に感銘を受けた作品だったので、是非とも再演をと願っていたのでした。 唐さんがいない舞台、劇団員の異動もずいぶんとありましたが、『状況劇場』時代から唐十郎さんが生み出し育ててきた紅テントの空間には確かに唐十郎さんの存在がしっかりと感じられました。 舞台のクライマックスから役者紹介、そして座長代理とも言うべき久保井研さんの「われわれは血道をあげて劇団『唐組』を続けていきます!」(表現はちょっと違ったかも知れませんが)の言葉まで、がまんしても涙がこぼれて仕方ありませんでした。唐十郎さんはオレを導いてくれた大きな灯台の確かな一つなのですから。 きっときっと唐十郎さんが新作を書き、紅テントの空間に帰って来てくださることを、切に切に願っています。
by teradamachi
| 2013-06-02 16:11
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